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TiNKの開発を支えたDMM.make AKIBAの技術者たち:tsumugに寄り添う人々

株式会社tsumug(ツムグ)が提供する「TiNKシリーズ」や「メルチャリ」スマートロックの開発には、さまざまな技術者の協力が不可欠でした。今回は、ハードウェアのモックアップ制作を支えるDMM.make AKIBAテックスタッフにお話を伺ってきました。

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DMM.make AKIBAのテックスタッフの山口潤さん(左)と村田 至さん(右)

株式会社tsumugが発売するコネクティッド・ロック「TiNK」などのハードウェア開発において、モックアップ(実物同様の模型)は、モノづくり総合施設DMM.make AKIBAの技術のスペシャリストであるテックスタッフが製作を受注するTECH ORDERサービスによって制作されています。

今回は実際にtsumugのモックアップ制作に携わったテックスタッフの山口潤さんと村田 至さんのお二人にお話を伺い、ハードウェアから見たTiNKの姿を探ります。

スタートアップとしては特殊なTiNKの開発プロセス

-- tsumugが立ち上がった2015年当初からハードウェアのモックアップ制作に携わっているそうですが、TiNKの第一印象はどういうものでしたか?

山口 tsumugが立ち上がった時点で既にいくつか話題になっているスマートロックはあって、どうやって参入していくのかなという興味はありました。ただ、お話を伺ってコンセプト動画を見てみて、他とは少し違う方向性でやっているなと感じましたね。

村田 機能が多くて大変そうだなという印象はありました(笑)

山口 ただ初期のころから、ハードウェア開発の青木さんやデザイナーの上町さんなど、実力のある方が揃っていたので、なんとかやれるんだろうなという印象はもっていました。

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tsumugには初期から注目していたという山口さん

-- 実力者揃いのtsumugのハードウェア開発は、通常のスタートアップとは一味違ったというところでしょうか。

山口 そうですね。製品開発の経験を積んだ、開発の流れをわかっている方が内部にいるので、メーカーでの製品開発と同じプロセスでしっかりやっている印象が強いです。

村田 デザインがあり、設計して検証して、再設計して、というプロセスがわかる人が内部に居るのと居ないのでは大きな違いがありますね。

ハードウェア開発と切り離せないモックアップ制作の重要性

-- そもそもモックアップ制作とは、製品開発においてどのフェーズでどんな役割を担っているものなんでしょうか?

山口 外観デザインの検証のためのデザインモックや、機能を検証するための原理試作、量産する実機と同様の形で制作し検証するための量産試作など、さまざまな段階のモックアップがあります。tsumugさんの場合は、かなり早い段階からモックアップ制作の依頼をいただいていますね。

村田 通常のスタートアップの場合はこれほどモックアップを作らないですよね。

山口 スタートアップの場合、やはり予算の兼ね合いでモックアップ制作を減らしてコストを削減することが多いんですが、検証が十分でなく、量産したあとにダメなことがわかって手戻りしてしまうということも多いです。

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モックアップ作りの大切さを語る村田さん

-- モックアップをしっかり作ることが重要そうですが、そんなに難しいことなんですか?

山口 段階にも寄りますが、細かいものになるとやはり自身で作ろうとするのは難しいですね。 たとえばこれは削り出しで作っていますが、リブや複雑な形状の部分がかなり細かく、いろいろな方向から削らないといけないので時間もかかります。

村田 機械を触ったことがある人でも、経験や勘所がないと難しいです。時間をかけて作っても、失敗すると一からですし。

DMM.make AKIBAだから出来る、繋がりの強いハードウェア開発

-- DMM.make AKIBAのテックにモックアップ制作を依頼する場合、どういうところからスタートするのでしょうか?

山口 相談をもってくる方によってさまざまです。既に仕様書があって、これを作ってくださいという場合もあれば、プロダクトのイメージだけがあって、機能要件はなにも決まっていないという場合もある。

村田 「自分たちでできるのかできないのか」の判断ができないという場合もありますよね。

山口 そうですね。企画から打ち合わせに参加して要件を整えたり、ご自身でできそうだったら技術的なアドバイスだけしたりということもあります。通常の試作屋は指示書や仕様書がないと始まらないので、技術相談から受けているのはウチの強みかなと思います。

村田 作っているところが見れるというのも、特殊ですよね。他だと、ノウハウなのですべて内密にしちゃうんですよ。

山口 かなり柔軟に、オープンにやっています。あとは24時間空いている施設なので、納期にもかなり融通が利くのが特徴ですね。スタッフのリソース次第ですが(笑)

一緒にモノ作りを楽しむ。DMM.make AKIBAの双方から見た魅力

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DMM.make AKIBAの魅力についてじっくり考えてから答える二人

-- DMM.make AKIBAでモノ作りをしていく上で、テックスタッフさんのサポート体制は大きな支えになりそうですね!テックスタッフさんたちから見たDMM.make AKIBAはどんな場所ですか?

村田 やはりスタートアップから出てくるアイデアは、分野の幅が広くて面白いですよね。十数年企業の中で試作制作をやっていましたけど、DMM.make AKIBAにいると新鮮に感じます。

山口 今までは発想もしなかった面白いプロダクトを作ろうとしている方が多いので、単純に面白いですね。そして携わった製品が量産されて、販売されるときはやはり嬉しいです。

村田 販売の半年前とかに完成系を知っていることもあり、外部には秘密ですけど、そこに関われるのは楽しいですね。

-- DMM.make AKIBAの会員さんも、テックスタッフさんも、一緒にモノ作りを楽しんでいる感じがしますね。お話ありがとうございました!

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自身が手掛けたモックアップを前に熱く語る二人

文:ちゃんとく(dotstudio)

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