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アウトドアを360度視点で楽しむ —— GPS搭載、防水スポーツカメラ「Garmin VIRB 360」の使い心地

Garmin社は航空機や船舶向けのGPS製品メーカーでしたが、自動車向けナビゲーション市場や自転車・ランニングといったフィットネス市場向けに製品ラインナップを広げ、GPS内臓・ANT+対応などの個性的な機能を搭載して2013年にスポーツカメラ市場に参入しました。

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デスクの上で充電中のVIRB360

VIRB 360はGarmin社が2017年に発表した360度カメラです。

競合製品は?

2018年時点でRICOH ThetaやGoPro Fusionといった同ジャンルの製品が販売されており、360度カメラの市場が立ち上がりつつある状況です。

Thetaは手持ち撮影が行いやすい形状のカジュアルユース、GoProはGPSや防水機能を持つなどアウトドアユースに振っている印象ですが、Garmin VIRB 360どういった製品でしょうか。いくつか項目を上げて比較してみます。

防水 GPS スマートフォン接続 外部センサ接続 保存領域 価格 (Amazon.co.jp)
Ricoh Theta V なし なし Wi-Fi なし 内蔵19GB 45,750円
ハコスコInsta360 ONE なし なし Lightning なし microSD 42,999円
GoPro Fusion 5m あり Wi-Fi なし microSD (2枚必要) 7,2853円
Garmin VIRB 360 10m あり Wi-Fi Bluetooth, ANT+ microSD 90,711円

キャンプツーリングやサイクリングなどのアウトドアでの使用を考えているので防水性は外せません。防水であれば雨風が強くても問題ありませんし、汚れた手で触っても、本体が泥だらけになっても丸洗いすることができます!ケースなしでの防水性を鑑みるとGoProかGarminの2択になるわけですが、後述する機能の拡張性を考慮してGarmin VIRB 360を購入しました。

VIRB 360の良いところ

シンプルで使いやすい同梱品

コンパクトなパッケージには本体の他に雲台付きの三脚、GoPro互換マウント、電源ケーブルがまとめられており、microSDカードを挿入すればすぐに使い始めることが出来ます。

付属の三脚は安定感があり、定点撮影するのに安心して使えるものでした。

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付属の三脚を使い、作業風景を撮影

GoPro互換のマウントも用意されているので、豊富なGoPro向けアクセサリをそのまま使用することが出来ますね。

使いやすいユーザーインターフェース

VIRB 360の本体にはボタンが3つ、スライドスイッチが1つあり、ユーザーインターフェースの数が多いです。特に本体横に配置された録画用のスライドスイッチはグローブをしていても直感的に操作できる形状、大きさでとても好ましいものでした。

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上面の小型ディスプレイにカメラの動作状況を知らせる内容が表示されるのですが、日光下でも読み取ることが出来るコントラストがあり、ライディング中にも情報を視認できるサイズです。

多機能な外部接続インターフェース

VIRB 360の底面には電源用接点が用意されており、純正アクセサリの電源直結三脚マウントを使用することでカメラのバッテリを気にせず使い続けることが出来ます。

純正アクセサリがサポートする外部電源として、USBケーブルによる給電、12Vバッテリによる給電のいずれかに対応します。つまり、モバイルバッテリーの使用や、自動車やバイクのバッテリーに直接接続できるというわけです。

なんとこのマウント、防水ケーブルを採用している上に、電源接点部分にもパッキンが配置され、ある程度の防水性を確保したままカメラを使用することができます。これはGoProには無い大きなメリットです。

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モーターサイクルに取り付けたGarmin VIRB 360

ANT+規格のセンサーの接続することで、ライディング、ドライビング中の心拍数を同時に記録することができます。この機能はVIRBシリーズ共通のもので、ANT+規格を牽引するGarmin製品らしい機能と言えるでしょう。

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MIO社の光学式心拍計とペアリングするGarmin VIRB 360

この他にもBluetooth接続のOBDアダプタとペアリングすることで、自動車の情報を記録することも出来るそうで、これから試して行きたいと思います。

VIRB 360のここがあと一歩

編集が大変

360度カメラの動画編集にはGarmin VIRB EDITという専用ソフトウェアを使用します。動画を切り貼りしたり、GPSやANT+センサの値を上書きしたり、撮影方向を固定してエクスポートしたりといったことが可能です。

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この動画編集ソフトが重く、撮影データを操作するのにとにかく時間がかかります。これはPCの性能もありますし、そもそも動画自体のデータが大きいスポーツカメラ全般に言えることかも知れません。

持ち運びがたいへん

VIRB 360は筐体が大きく側面にレンズがついているため、掴む方向が限定されて(レンズを掴むのは心理的に無理がありますね)持ち運びに困ります。未使用時は仕舞っておけば良いのですが、出先で持ち歩こうとすると三脚を取り付けて自撮り棒風にして持ち歩かなければなりません。

レンズをケアするように、フェルト地で袋のようなケースがあると良いと思います。

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シリコンカバーを装着したGarmin VIRB 360

総合的に満足

まだ短い時間しか触っていませんが、実に即したデザインとユーザーインターフェース、安定性のあるソフトウェアをとても気に入っています。

次の記事では独自のプログラムを通じてVIRB 360を制御する方法をご紹介したいと思います。

参考


文:key

ビールとモーターサイクルと自転車をこよなく愛するフリーランスのソフトウェアエンジニア。tsumugではウェブサービスとハードウェアを繋ぎ込むお仕事を担当。ハードウェアからスマホアプリからバックエンドまで手がけます。

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