アメリカ生まれ、アフリカ育ちのZechariah Dzegede(姓:ジェゲデ、名:ゼカライヤ、以下:愛称ゼック)は、飛び級で入学した米コーネル大学卒業後、Intel、グリー米拠点を経て、レーサー向けIoTを開発するレモネード(現リオモ)へ入社。念願だった日本での就職を果たします。
tsumugメンバーの半生を振り返る連載「tsumug historie」。コネクティッド・ロック「TiNK(ティンク)シリーズ」のAndroidアプリ開発を手掛けるジェゲデ・ゼックの最終回は、tsumugへの参画と、そのきっかけになったホームIoTへの関心、2018年に建設した自宅のIoT化に触れます。
第1回〜第4回はこちら
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自宅の鍵のスマート化を目指し、tsumugに関心
前回の最後はバイクの話が中心でしたが、もちろんtsumugでの仕事にもプロのエンジニアとして力を入れて取り組んでいます。
tsumugへの参画は2017年9月なので、2年近く経ちます。思い返すと、社長の牧田恵里さんと初めて会ったのは2014年か2015年のクリスマスです。リオモ時代にクリスマスパーティーがあって、そこでお話しして、Facebookでもつながりました。
本格的にtsumugに関心を持ったのは、牧田さんがtsumugを立ち上げて「CES」(世界最大級の家電見本市、毎年1月に米ラスベガスで開催)に出展したという投稿をFacebookで見た時です。その時にもtsumugへ入れないか聞いてみましたが、まだ人員を拡大するタイミングにはなく、断念しました。ですが、その後拡大フェーズに入り、リオモ時代の同僚のKeyさん(前回参照)が加わったのに続いて、私もジョインすることになりました。
では、なぜtsumugに関心を持ったのか。前回も少し触れましたが、個人的にIoTへの関心が非常に強くなっていたからです。特にホームIoTに心惹かれて、家にある全ての家電をスマート化したいと思っていました。全ての家電をスマートフォンやスマートスピーカーでコントロールしたかったんです。当然、鍵もスマート化したいといろいろ調べる中でtsumugに関心を持ちました。
tsumugでの私の仕事は、Androidのエンジニアです。tsumugが開発するコネクティッド・ロック「TiNKシリーズ」には2つのアプリがあります。施工業者がTiNKを設置する際やマンション等の管理者が使う「管理アプリ」と、居住者が使う「クライアントアプリ」です。どちらもAndroid版を私を中心に開発しています。
新居は「IoTホーム」に
結婚前に住んでいた部屋では家電全てのスマート化には限界がありました。そこで、妻のマコ(真琴)との間で家を建てる話が出た時に、IoTホーム化を進めることにしました。
家を建てられたのはマコと彼女の妹のおかげです。二世帯住宅になっていて、隣にはマコの妹家族が住んでいます。そのおかげもあり、うまい具合に費用を抑えられました。
マコとの馴れ初めは第3回でお話ししましたが、2013年にサンフランシスコに住んでいた頃に遠距離恋愛で交際が始まり、その後、私が日本に移住して、2015年に結婚しました。家を建てる話が出たのもその年で、2018年1月に完成しました。その後も追加工事などを行い、かなり大部分をIoT化しています。
スマスピはもちろん、インターフォン、防犯カメラ、照明などすべてをIoT化
まず、家のWi-Fi機器は全て「Google Wifi」につなげています。
固定回線は「Nuro光」を使っていて、Nuro光の終端機器にもWi-Fiルーター機能がありますが、Google Wifiで全てを管理したかったので、Google Wifiにつないでいます。これにより、全ての機器をスマートフォン向けのGoogle Wifiアプリで管理できます。例えばパソコンでどれくらいのデータ通信を行っているのか、「Chromecast」ではどれくらいか、といったことも分かりますし、デバイスごとに帯域幅を割り振ることもできます。
そしてリビング、ガレージ、マコのお店(後述します)にスマートスピーカーを設置しています。理想的には音声で全ての家電をコントロールできるようにしたいのですが、現在はエアコン等、うまく連携できていないものもあります。
家のインターフォンも「ring」というIoT製品を使っています。インターホンが鳴ると、スマートフォンに通知が行き、スマートフォンで受けることができます。外出先で出ることもできますし、来訪者の映像も確認できます。
同様に防犯用の監視カメラもスマートフォンでチェックできるようにしました。裏庭に設置したカメラ映像をいつでもスマートフォンで確認できます。
照明器具も全てスマート化するつもりですが、こちらもまだ完全にはできていません。ですが、リビングに設置した電球はIoT電球になっているので、スマートフォンから調光できますよ。
こうした、自分自身のIoTへの関心がtsumugへとつながり、現在ジョインして自分の技術を活かすことができています。
最後にマコのお店も宣伝していいですか?
マコはセレクト雑貨ショップ「縷縷 LuLu」」を運営しています。1階の一角がお店のスペースになっています。
クリエイターさんが作った選りすぐりの雑貨を幅広く取りそろえ、店舗販売とオンライン販売を行っています。色々な雑貨があるので興味があれば是非チェックしてみてください。(終わり)
社長の牧田恵里の「tsumug historie」はこちら
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