ハードウェアからサービスへ、tsumugが新オフィスを渋谷に構える本当の理由

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2019年10月に移転したtsumugの渋谷オフィス

2019年10月、tsumugは秋葉原のDMM.make AKIBAにあった東京BASEを渋谷に移転しました。今回は移転したばかりのオフィスを紹介します。

築58年の建物をリノベーション

テクノロジーベンチャー企業なので、引っ越し先も真新しいビルを想像していたのですが、行ってみてびっくり。なんと築58年の建物をリノベーションし、オフィスとして使っています。

もともとアパートだった2部屋をつないで、オフィスに改装。なのでもともとトイレやお風呂、台所だった場所の痕跡がそのまま残っています。雰囲気は大学にあるサークルの部室みたいで、とても会社には見えません。代表取締役の牧田恵里さんによると「オフィスっぽいスペースが苦手で、ビルのレトロ感に惹かれて、移転することを決意した」とのこと。

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電子鍵のサービスを提供している会社らしく、入り口の扉は顔認証。表札はDMM.makeでの作成

エンジニアの居心地を考え抜いた環境

実際オフィスの細部を見ていくと、働くエンジニアのことを考えた環境だと感じました。そんなこだわりを紹介します。

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緑も多く配置したオフィス

デスクは高さを自由に変えられる自動昇降機能付き。エンジニアは仕事柄一日中座っていることが多く、体調やパフォーマンスに直接影響するため、オフィスチェアも重要になります。そこでtsumugの東京BASEでは、オフィス家具のレンタルサービス「Kaggレンタル」を採用しています。

このサービスでは、いろいろな椅子をレンタルできます。オフィスを見渡すと、ハーマンミラーのアーロンチェアをはじめ、エンジニア憧れのオフィスチェアが並んでいました。いろいろな椅子を用意することで、使ってみて合わないと思ったら、他の椅子に取り替えることもできます。

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エンジニア憧れのオフィスチェアがズラリと並ぶ

そして机には、ダブルモニターで作業できるようにアーム付きの4Kモニターが据え付けられています。PCの作業スペースが広く使えるダブルモニターは、作業環境に大きく影響しますよね。

細かいところでは、スマートフォンの充電端子も各机に据え付けられています。しかもQi(チー)充電器もあり、嬉しい気配りです。

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Qi(チー)充電器を含めた、各スマートフォンの充電端子も机に据え付けられている

tsumugでは、仕事の合間にエンジニアが横になって休憩することも推奨にしています。オフィスの脇にはハンモックを置いたスペースがあり、また打ち合わせスペースにある皮張りのソファも180cmの大人が横になれるサイズになっています。長期間コーディングして頭が疲れたときに、30分だけでも横になると能率が上がりますからね。

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オフィスの一角にハンモックを設置

そして素敵だと思うのが、小学校の学級文庫のような図書スペース。オライリーの有名な技術書も並んでいます。ちなみにtsumugには、エンジニアが自由に技術書を購入できる予算もあります。一人あたり2万円/1ヶ月。エンジニアが学ぼうとする意欲をサポートしてくれます。

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オフィスの一角の図書スペース。ここで自由に読んでかまわない(写真は社長の牧田さん)

牧田さんによると「あまりにも快適なので、在宅だったメンバーがオフィスで仕事をするようになった」そうです。たしかにこのオフィスなら、仕事をしたくなりますよね。

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ハードウェアメンバーの作業スペース。工具を壁に掛けることで、机の上に置くものをなるべく少なくしている

“tsumbar”で人と人を「ツナグ」

オフィス入り口からすぐのところに「tsumbar」があります。もともとアパートのお風呂だった部屋を改装してBARスペースになっています。「tsumbar」は六本木にある「awabar」をイメージして作られました。

「awabar」はtsumugの取締役でもある小笠原さんがやっている六本木のスタンディング・バーで、ここから皆さんも知っているようなベンチャー企業が生まれています。そんな人と人を結びつけ、スタートアップを生み出してきたawabarが、tsumug社内にもあったらいいなという思いが込められています。

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オフィス入り口あたりにあるtsumbar。オープニングパーティのときにはここからお酒が振る舞われた

牧田さんは「GoogleやAmazonも移ってきて、今サービスを生み出す環境として、渋谷はますますおもしろくなっている。tsumbarもawabar渋谷支店(非公認)として、渋谷を盛り上げていけたらいいなという思いがある」と言います。

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オフィスにはエンジニアがくつろげるスペースがふんだんにある

tsumugが渋谷を選んだ理由

最後に渋谷に移転した理由について、牧田さんに聞きました。

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tsumugの牧田恵里社長

──なぜ秋葉原から渋谷に移転したのですか?

牧田 渋谷に引っ越した理由は、tsumugがハードからサービスの企業になるためです。秋葉原(DMM.make AKIBA)で働いていると、ハードにのめり込んでしまうんですよね。ハードを中心に置いていた当初は、もちろんそれが重要でとても助かりました。ただ、サービスに転換しようとしている今、このままだとユーザーの体験とかがハードだけになっちゃうと思ったんですよね。実際、渋谷に拠点を移してからは、メンバー同士が自然にサービスについて会話できるようになってきました。

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学校で使うようなロッカーを配置。アルファベットの磁石を使って、誰のロッカーかわかるようになっている

──ものづくり以外の人材との交流もありそうですか?

牧田 渋谷はWeb系の人材が多いエリアなので、そういう人たちとも交流できればと考えています。あとゲームを作っている人たちとも、交流したいなと思っています。ゲームって人の“楽しい”という体験を軸に考えられるので、デバイスとかアプリの操作ひとつとっても、楽しさを生み出しやすいんですよね。そういう人がIoTと絡むとおもしろそうだなと思っています。

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オフィスとは別にある、主に外部の人との打ち合わせに使うミーティングスペース。グローバルな話もできるように地球儀も設置

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文:藤井 武

ライターを目指すSier勤務のエンジニア。IoT分野はただ今勉強中。tsmug edgeに関わりだしてから、家に深セン発の怪しいガジェットが増えた。中華製デジタルアンプがお気に入り。

写真:山﨑悠次

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