tsumugでソフトウェアエンジニアをしている池澤あやかです。tsumugはいわゆるハードウェアスタートアップなので、ひとくちに「エンジニア」と言っても、メカやエレキ、組込などに関わる「ハードウェアチーム」と、スマホアプリやWebアプリ、APIなどをつくる「ソフトウェアチーム」がいます。普段の仕事では、各々の専門分野を中心に、そのほかの分野を少し横断して、仕事をしています。
そのため、社内の技術交流会も、自然とハードとソフトの垣根を超えたものに! 先日開催した技術交流会では、メカエンジニアの松永夏紀(まつなが・なつき)がFusion360を使った3Dモデリングのやり方を教えてくれました。その様子をレポートします。
飲みかけのペットボトル、誰のかわからない......
社内に転がる飲みかけのペットボトルは、すぐに誰のかわからなくなってしまいがち。なんとかならないものかとメンバーが課題意識をもっていたところ、ペットボトルのキャップにかぶせる、名前を刻印したオリジナルカバーを作ったtsumugメンバーが!
「これイイネ」と盛り上がって、みんなで作ってみることに。
ノギスでキャップの大きさを測る
ではさっそく作り始めましょう。まずはノギスを使って、普段使っているペットボトルキャップの直径と高さを測って、メモしておきます。
【松永夏紀のひとことポイント】
「物のゆがみや測り方で違う寸法が出るので、位置を変えて何度か図ったその平均をとるのがベスト」
Fusion360で設計図を描く
Fusion360は、Autodesk社が提供している、フリーでも使える、高機能なクラウドベースの3D-CADソフトです。
Fusion360を立ち上げて、メニューバーから「スケッチ > スケッチを作成」を選択し、スケッチを作成したい平面を選択し、スケッチモードを起動します。続いて「スケッチ > 円 > 中心と直径で指定した円」を選択し、ペットボトルキャップの直径と同じサイズの円を描きます。円を描き終えたら「スケッチを停止」でストップ。
同じようにペットボトルキャップカバーの外側の直径を好みの厚さに指定し、円を描きます。
続いて、「作成 > 押し出し」を選択して、ドーナツ状のエリアを選択し、ノギスで測っておいたペットボトルキャップの高さを入力。すると平面が押し出されて、画面上に輪っかが出現します。
このままではただの筒なので、蓋もキチンとつくりましょう。「スケッチ > スケッチを作成」でドーナツの上部を選択し、ドーナツ上部にスケッチを作ります。ドーナッツの外側サイズの円を作成し、その円も押し出しを行い任意の厚みをもたせます。
ここまで来たら、あとは名前を入れるだけ。押し出したキャップの上面にスケッチを作成して「スケッチ > テキスト」で任意の文字を入れましょう。
入れた文字に対して、再び押し出しを行って厚みをもたせます。
最後、仕上げに、キャップの縁の部分選択し右クリックしていろいろ出てきたメニューのなかから、フィレットを選択。キャップに丸みをもたせます。
LGTM!(Looks good to meの略。よさそう!) 次回はこれを3Dプリンターで出力します。
- 文:池澤あやか
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1991年7月28日 東京都出身。第6回東宝シンデレラオーディション審査員特別賞受賞。タレントとしてTV番組への出演やメディア媒体への寄稿などを行う一方、エンジニアとして、Webサイトの制作やプロトタイプアプリケーションの開発に携わっている。
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