社会人だけじゃない! 学生の就職活動にも役立つ「LinkedIn」:現役大学生がLinkedInを使ってみた

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村上臣さん

2019年12月、京都造形芸術大学の講義において、マイクロソフトが提供するビジネス向けSNS「LinkedIn」の使い方について、日本代表を務める村上臣さんがレクチャーしました。この講義は、tsumug(ツムグ)の取締役でもある小笠原治氏が教授を務める情報デザイン学科クロステックデザインコースで行われました。今回はそこに所属する2年生の私が、学生ならではの視点で授業の内容をお伝えします。

ビジネスに強いSNS「LinkedIn」

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Linkedinはビジネス向けSNS
講義を受ける前、私は「LinkedInってなに?」という状態でした。日本の大学生の大半は、きっと私と同じ状態だと思います。噂では聞いていても、実際になにをしたり、いつどこで利用するのかもわからず…...。

LinkedInは、簡単に言ってしまえば「ビジネス用のSNS」です。SNSといえば、現在はTwitter、Instagram、Facebook、LINEが主流ですが、それらはプライベート用のSNSです。ちなみに日本ではFacebookのメッセンジャーで仕事のやり取りをすることも多いですが、グローバルの視点で見ると少数派です。

LinkedInはビジネスに特化していて、自分自身のスキルなどをアピールして、仕事内容や活動、気になることを投稿することで、同じ業界や職種の人とつながったり、就職や転職を考えている人は企業情報を集めたりできます。またLinkedInでしか発信していないインターンの情報が載っていたりと、スキルを活かしてやりたいことや気になっていることがある人のスタートの場にもなり得ます。

百聞は一見に如かず、LinkedInに登録してみよう

とりあえず、百聞は一見に如かずということで、まずは登録してみることにしました。

メールアドレスやパスワードを登録し、発信する個人情報を入力。また大学名と入学年、卒業予定年も入力しました。次にポジション。大学の中でのポジションはどこなんだろうと考えましたが、自分のポジションがいまだにわからず、とりあえずいったんおいておくことに。

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次に基本情報です。名前と大学名だけでは情報量が少なく、「プロフィール完成度は初級レベル」と言われてしまったので、書き込めるところは書いていくことにしました。

高校の入学、卒業年度、所属していた部活。このあいだまで高校生だったのに今や学歴として書いていることに、自分が大人になっていることへの違和感を感じながらも自己紹介などを書き進めていくと、次に現れたのがプロフィール写真です。

プロフィール写真はとても大事で、プロフィール写真=自分の顔と認識されないと意味がありません。周りのLinkedInユーザーのプロフィール写真を見てみると、アー写(※アーティスト写真の略で、芸能人のようなプロフィール写真のこと)のようなかっこいい写真ばかり...…。

私も負けじと、スマホのカメラロールにある写真を眺めるも、日ごろから自撮りをする機会が少ないうえに写真うつりが格段に悪い私は、ウフフな売り場に潜入したときにたまたま友だちが撮ってくれた、唯一写りがよさそうな写真を選びました。

一瞬可愛く盛れるアプリを使うか迷いましたが、嘘っぽさが増量しそうだったので、そっとスマホを机におきました。正直恥ずかしいので、早く変えたい。誰か私の奇跡の1枚を撮ってください。

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恥ずかしながらも写真を設定すると、プロフィール完成度が中級レベルに到達しました。次の項目を押すと、またポジションを書き込む場所が!

書き込むと上級レベルにいけるみたいなのですが、現実問題大学2年生の時点で、ポジションとか決めるのは難しくないですか?「ムムム…っ」て悶絶してしまいます。

「ポジション」という名の高い壁に阻まれ、上級レベルを突破することを諦めた私は、気持ちを入れ替えてLinkedInをしている知り合いをフォロー。今回講師の村上臣さん、クロステックデザインコースの友だちをフォローすることで、ようやく情報を得られるスタートラインに立てたのですが、なんだかRPGの勇者が初期装備しかない気持ち。

やはりまだ人生という名のゲームを始めたばかりで、いろいろ学んでスキルアップしていかなければならないということを、LinkedInの登録で痛感しました。

多くの企業人に見てもらえる「LinkedInの投稿」

実は私、大学であるプロジェクトに参加して、商品開発に関わったことがあります。「UHA味覚糖」「京つけもの西利」「京都造形芸術大学」の産学連携プロジェクトで、味からパッケージデザインまで約1年間試行錯誤し、2019年11月にしば漬け味のぷっちょが販売されたのです!

その「しば漬け味ぷっちょ」を知ってもらってたくさんの人に食べてもらいたいと思い、LinkedInという武器を手に入れた私は、そのことについて投稿することにしました。すると、初投稿なのに5日間で閲覧数が40件以上も! いいねをしたら、フォロワーのタイムラインに流れる仕組みになって、その投稿に関するアクセスの数も見れることがわかりました。

気になったら誰でも反応できて、この人とつながってみたいと思ったらつながれる。この仕組みが、新たな人間関係を育み、自身の活動をこれからも発信したくさんの人と繋がれる機会を作っていこうと思いました。

自己紹介やポジションで自分をアピールするだけではなく、記事を投稿することで、いろいろ人に知ってもらえるきっかけになるんだな、ということを感じました。インスタグラマーな大学生には、この機能がとても親しみやすいかもしれません。

LinkedInで気になる会社の情報を見てみよう

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まだ2年生ですが、これからはじまるであろう「就職活動」は、名前を聞くだけでも恐ろしい。そんな不安を抱いていたところ、村上さんから、LinkedInでしか募集していないインターンがあると聞きました。それならばLinkedInを利用しないともったいない! と思い、さっそく調べてみることに。

書くことに興味があり、書くことを仕事にしたいと考えているので、検索範囲を広げるために「ライター」のほかに「編集」も合わせて検索すると、なんと900件以上も! 応募したいと考えている会社があれば、会社情報を見て簡単に応募できそうです。

ただ、海外と比べ日本ではまだそれほどLinkedInが浸透していないため、プロフィール写真が初期状態のままのプロフィールが多数あり、応募するのに少し抵抗がありました。やはりプロフィール写真って大事ですね。

LinkedInを使えば気軽に気になる人に連絡がとれる

気軽に連絡は取れるとはいうものの、本当に取れるのか気になった私は、実際に連絡をとってみることに。とは言え、まだLinkedInに登録して間もないので、LinkedInのレクチャーをしてくださった村上臣さんに連絡をお送りすることに致しました。

「この間はありがとうございました…...」と本文をカタカタと打ち込み、送信! すると五分後には連絡が返ってきました!(村上さんありがとうございます!)

本当に気軽に連絡が取れました。身をもって体験するって大事ですね。

学生の自分がLinkedInを使ってみて思ったこと

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馴染みのあるInstagramやTwitterに比べて項目が多く、Facebookに似ているようで慣れるのに時間がかかりました。Facebookは個人的に使いにくく、父に使い方を学んだりもしましたが、すぐに諦めてしまいました。LinkedInでは諦めずに駆使していきたいです。

父のまわりでは、どのSNSよりもFacebookの利用者が多いと聞きます。一方でFacebookの利用が少ない若者が、就職する前から会社の人とコンタクトが取れるLinkedInは、学生でも気軽に使えるビジネス用SNSだと感じました。

他にも、自分以外のいろいろな人のスキルやキャリアをひとまとめに見ることができ、人とつながれて、会社情報も気軽にみれるのは、LinkedInの一番のよさのように感じました。

それだけでなく、LinkedInを利用している会社の人にメッセージを送ることで、今表に出ている以上の情報を知ったり、働いている人の声を実際に聞けそうです。そのような機会は少ないので、気になる会社があれば働いている人を探し、積極的にコンタクトしていきたいなと思いました。

またLinkedInをいろいろと理解していくうちに、バイトの先輩が就職活動中のとき、ポートフォリオとエントリーシート書くのが面倒と言っていることを思い出しました。そのときは「えーそうなんですか、就活って大変ですねー」と、他人事のように聞いていたものの、たしかに面倒臭そう。

しかしLinkedInを使えば、自分の経歴や活動を登録するだけで、それがポートフォリオとエントリーシートの代わりになり、就活生の手間が省けますし、採用担当の負担も減るはずなので、LinkedInはどんどん導入されるべきだなと感じました。

海外では、就活生がLinkedInをやるのは当たり前で、ほとんどがLinkedInでの応募とも聞きました。アメリカは、LinkedInの授業もあるみたいです。日本でも広まっていくことを願うばかりです。

変わりゆく就職前線に役立ちそうなLinkedIn

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某大手企業の社長が「終身雇用の維持は難しい」と発言しました。言ってしまえば、就職してもいつ解雇されるかわからない状況ということです。最初に就職した会社に働き続けることが正解とは限りませんが、いつでも転職できるように身構えておくべきだなと思いました。

会社に入るために就職活動するのではなく、自分の得意分野を伸ばせる会社に入社し、もっとスキルを上げたいと考えたら、今いるところより可能性のある場所に行く。そうやって自分の人生は自分でデザインしていく。そうすれば、何年経っても自分に挑み続けられる気がしました。

前述のように「海外では、就活生はLinkedInをやっていることが当たり前」。その理由は、海外では一括採用がなく、仕事やキャリアを決めるのは自分で、会社よりもスキルが大切とされてきたからです。一方日本では、新卒一括採用、年功序列、終身雇用と、就職においてまったく違う手法です。なので、海外では就職を考える際にLinkedInの使い方を知っておかないと損で、大学の授業でもLinkedInの講義があるくらいなのです。

講義中に言っていた「自分が望む社会人の姿をつくっていく」という村上さんの言葉は何よりも重みがあって、次世代の働き手として、何年経ってもこの言葉を忘れてはいけないなと、肝に銘じておきました。

LinkedInを使えば自分の未来は変わるかもしれない

LinkedInは、自分をアピールして、社会に知ってもらい、自分が望む会社に入社するための場所。やりはじめのころは、友だちに見られたら恥ずかしいとか、躊躇してしまうかもしれません。

しかし、今の当たり前が当たり前じゃなくなる、予測不能な世の中で生きている私たちは、これからの就職活動もきっと変わっていくと思います。そうなると、日本でLinkedInが浸透する日も近いかもしれません。そこに自分のやりたいこととスキルが組み合わさって、自分が望んだ働く環境が浮かんでくるのではないでしょうか。

今まで、先の見えない就職活動に抵抗がありましたが、実際にLinkedIn身をもって体験したり、村上さんのレクチャーを聞いて、不安はだんだんと少なくなってきました。就職活動を不安に感じている次世代の働き手や転職を考えている人が、LinkedInを利用することで少しでも気軽に踏み込めたらいいなと感じました。


文:遠藤和奏

tsumug取締役の小笠原治が教授を務める京都造形芸術大学情報デザイン学科クロステックデザインコース所属の大学生。文章については勉強中。2020年は運動の年にしたいと思い、ジムに行きたいと思い続けている。

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